企画術向け:コンピへの盗作提出を回避する

みんな大好き(ぉ 2.8mile事案以来、多くの同人コンピや企画で参加者に対して「盗作でないことを証明するための資料」の提出が求められるようになってきました。

香港の即売会では海賊版でないことの証明のために生原稿の持参が求められていたり*1、何らかの証明を求めること自体が無益とは思いません。というか同人社会はあまりに性善説すぎましたし、ある程度は性悪説側の立場も生かしていく必要があるんですよね。
とはいえ、何をどう提出してもらうのが妥当かってのは、性善説/性悪説とはまた別筋の話。いくつかのシナリオを考えてみます。

そもそも証明の意図は何でしょうか?

  1. 盗作を目論む人に心理的負担をかけて、盗作が提出される可能性を減らす
  2. 盗作を含むコンピが世に出ないようにする社会的要請に対して、企画者が対応していることを示すポーズ
  3. 万が一盗作を含んだコンピが世に出た場合でも、企画者が十分な措置をとったことを証明して過失による責任を負わずに済むための事前対応
  4. 盗作を根絶する

(1) なら、それこそ何かの証明をしてもらえばOKです。たとえばMIDIの提出とか、スケッチの提出とか、スクリーンショットの提出とか、一部パートを除いたor一部パートのみの音源とか、そんな手段で十分です。
(2)でも多分似たようなところでOKでしょう。とはいえ、社会的要請に対してポーズで応えるってのがそもそもどうだか?というところもあるのですが……
(3)だと色々微妙なところが残ります。一度訴訟になってみないと分からないところかも。
(4)だとしたら、現状しばしば取られている手段では明らかに不足です。過去に、作業結果のMIDIファイルを持っていた人(友人とか、があり得そうです)がそのMIDIファイルをつかって盗作した、といった事例があるようで、そりゃ資料レベルで作れますわな。

個人的には、盗作提出行為の回避は(何らかの証明提出を求めることは別途考えるとして)メインのルートは契約に基づく損害賠償の事前規定で何とかしたいところです。

*1:デジタルの人はどうするんだろう……

今後のHarmonie Chromatiqueでの決済手段について

さて、少額決済界隈を騒がせている、クレジットカードのIC必須化。

正確に言えば、磁気カードで決済して事故*1が起きた場合、これまではクレジットカード会社がリスクを取ってくれていたのが、今後は店舗がリスクを取るようになります。
というわけで、Squareや楽天といった少額決済界隈ではICクレジットカードへの全面対応を目指してかなりの騒ぎが起きていました。

本日、Harmonie ChromatiqueではSquare経由でICクレジットカードでの決済に必要なデバイスを発注したことをお知らせいたします。

今後も日本円、現地通貨もしくはそれに準ずるもの*2のほか、Squareで決済可能な手段についてはご提供させていただきます。*3

クレジットカードで作品を手にとってくださる方は時々いらっしゃいますし、即売会現地で手持ちのお金がゼロになってもクレジットカードがあれば入手可能ということで、予算を越えての入手もお待ち申し上げております(笑

*1:つまりカード偽造とか

*2:横須賀開催の即売会では米ドル決済を受け付けておりました。なお米ドルで買った人は一人もいませんでした

*3:現在アメリカでは関連サービスでのBitcoin決済が可能となっているようです。日本に導入されるのはいつだろ……

ローカル路線バスの旅の現実

テレ東のお化け番組、「ローカル路線バスの旅」。

先日の大阪(堺)→三重(鳥羽)の回でも、ネット上で普通に最適解の検討が始まるくらい盛り上がっていました。例えばこんな感じ↓(ネタバレ注意!

tabiris.com

で、ちょうどタイムリーにこんなエントリも。

toyokeizai.net

大筋はこの記事、全て正しいです。「簡単に越えられる県境」として知られている山口~広島でも、広島市方面からのバスとなると繋がっていなくて実際に広島→山口の移動に使おうとすると一苦労*1になります。

うちも学生時代に「東京→博多、路線バスと私鉄の旅」をやりました。当時の記録をざっと紹介します。*2
条件としては「私鉄はOK、短距離の船もOK、路線バスで高速自動車国道を経由する区間はNG」です。また、通しの休みが取れない状況だったので区間ごとにぶつ切りでやりました。

  • 1日目:東京→甲府
    東京発で唯一簡単に日帰りできる区間。
    東京からは丸ノ内線→小田急で小田原まではすんなり。箱根越えは登山電車よりバスのほうが楽で、仙石で乗り継いで御殿場に出ました。箱根エリア~御殿場は高速バスが主流なのですが*3、ちょうどいい時間に地べたのバスがあったのでそちらをチョイス。
    御殿場からは富士急のバスを乗り継いで甲府へ。富士吉田(現:富士山駅)では時間があったので甲府から帰りのバスもチケット買っておきました。ちょうど甲府~新宿の高速バス1000円キャンペーンをやっていた時期で、富士吉田→甲府が1500円くらいかかるのに対して甲府→新宿が1000円と出てきて、窓口の人が面食らっていたのを覚えています。
  • 2日目:甲府→北沢峠→高遠→茅野→白樺湖
    早速現在では全く実現できないルート。北沢峠越えの路線バスは登山バスなので夏のみ運行、北沢峠越えて高遠から茅野までは春の桜シーズンのみの運行です。
    気持ちのいい山越え、登山用のマイクロバスをひたすら乗り継ぎながらこなしていきました。
    山を下りて、登山バスから一般バスに乗り継ぐ最後の1区間が空気輸送だったのもびっくり。自家用車乗り継ぎの駐車場が終点の1つ前のバス停に設置されていて、みんな自家用車利用なんですねぇ。
    日があるうちに白樺湖まで一気に上がって、のんびりリゾート気分。
  • 3日目:白樺湖→美ヶ原→松本→乗鞍
    ビーナスラインをゆく路線バス、松本電鉄の経営不調に伴って一瞬で消し飛びましたねぇ。わずか50分で2000円ぼったくる路線バスなんで、そりゃ自家用車には勝てないわなぁ、と。のわりには家族連れとか乗ってたんですが。
    当時のダイヤだと乗鞍の山登りまでは行けなくて、登山口にあたる国民宿舎でストップ。当時の松本発の時間でいまのダイヤならこの日の内に高山まではたどり着けていた……と言いたいところですが、まあ白樺湖から松本まで何日かかるのやら、という状況が。*4
  • 4日目:乗鞍→高山→牧戸→関→岐阜
    乗鞍畳平、標高2800mで走ってバスを乗り継ぐハメになりました。一瞬頭痛が走って、これが高山病なのかな?
    高山からは白川郷行きのバスを途中まで使う形で、牧戸駅(!)で郡上方面へのJRバスに乗り継ぎ。*5
  • 5日目:岐阜→名古屋→大阪→姫路
    ここは名鉄と近鉄と地下鉄と阪神と神戸高速と山陽をひたすら乗り継ぐだけ。当時はまだ阪神がなんばまで繋がっていなくて、なんば~梅田は御堂筋線。
    ……の予定だったんですが、大阪着くタイミングでなんと雪がちらつく!ええ、あわてて守口市駅へ立ち寄りました。「雪、積もってるよ?」
  • 6日目:姫路→小豆島→岡山
    スプリング8経由のルートを見つけきれず、小豆島経由に。バス半周、1時間コース。やっぱり小豆島って大きいんですよね。……という実感、瀬戸内国際芸術祭で改めて痛感することになります。
  • 7日目:岡山→尾道
    この旅のシリーズでは初めて「1日中都市的なバスを乗り継ぐ」日になりました。小刻みにいろんなバスを乗り継いで、今は亡き井笠バスとか、お世話になりました。
    尾道には昼下がりに着くんですが翌日へ繋がるバスがもう走ってないので、自転車借りて因島まで走ってみたり。道沿いでデコポン売ってたので水がわりに買って、のんびりサイクリング、それこそ気持ちいいってやつです。
  • 8日目:尾道→石見川本
    ここから山陰へ。まずは中国バスの世羅方面三次行きへ。……というか甲山営業所行きって言ってたんですが、実際の車は三次まで直通なんですね。運賃は甲山で全員精算して一度下車なんですが。三次からは赤名経由で大田市、そして川本へ。……本当は大田市→江津の直行バスがあったんですが、既に川本で宿押さえてましたorz
    ただ、素直に山陰路辿らなかったことで、なかなか行けなさそうな川本の街?を歩けたのはちょっとした収穫。……というかですね。外からマトモな道路アクセスすら成立していないような街に1000人規模収容のコンサートホール作るって何考えてるんですかね?*6
    小学校とホテル(!)が合造になっていて、「ホテルに泊まって、ホテルのプールで汗流す」というブルジョワ?な体験も。*7……てか川本にホテルあるって時点でいろいろおかしい気がするんですよね。案の定?泊まり客の大半は道路工事の関係者。公共事業のマッチポンプです。
  • 9日目:石見川本→東萩
    江津まで高速バスの末端区間をのんびり乗り継いで。……といいつつ、川本発7時台のバスで1駅だけコマを進めて、そこで2時間待ちというわけわからないダイヤ。ドライブインとしても朝7時や8時にはマトモに開いていないんだYo!
    益田→東萩は空港リムジンもあるんですが、今回は津和野経由をチョイス。津和野→東萩、通常の路線バスは山口市までの中間地点くらいまで南下してローカル需要にも対応しているんですよね……なんですが、乗ってる客は観光客だけ、といういつものオチ。
  • 10日目:東萩→博多
    長門市経由で下関に出て、関門トンネルを歩いて渡って、あとは西鉄の太いパイプにお任せするだけ。……といいつつ、実はルート計算に意外と手こずった区間でもあります。完全に鉄道平行の都市間下道路線が意外と少ない!直方経由だと高速経由だったんですよねぇ。……と調べてたんですが、直方経由で通った高速って高速自動車国道じゃなくて単なる自専道、というか都市高速ですよねwwww*8
    結局後藤寺経由で、八木山バイパス経由をチョイス。……緑看板だし、車両も高速系の車両だったりで、高速バスとあんまり変わらないノリではあります。

 

*1:たしか山間部まで上がるとコミュニティバスが繋がっているところがありますが、それやるくらいなら一気に益田まで上がって山陰筋に抜けたほうが楽かと思われます

*2:当時はこんな感じで繋がりましたが、いまは全く繋がりません。再現不可能ですので、再現しようとは思わないように!

*3:ただし任意停留所間だけで使えるので御殿場で高速に乗るまでは事実上路線バス的な使い方ができます

*4:いまのダイヤだと白樺湖→松本は登山バスを乗り継ぐ夏場のみのルートがあって、確か2泊3日?

*5:国鉄ではバスの主要停留所を「駅」と称していました。先日駅舎も解体され、牧戸以南のバスは土休日のみの運行になったとか

*6:先に道路作れよと。

*7:もちろんマトモな意味でブルジョワなわけはなくて、例えば監視員がいなかったり、部屋も異常に広いツインルームのシングルユースだったり、色々おかしなことがありましたね!

*8:鉄道使って直方まで行けよって突っ込みになるわけですが、西鉄バスがこれだけ幅をきかせているエリアでバス使わないのも芸がないというか?

「『「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」中間レポート』に対する反証」に対する反証、というか指摘

リテラシーをめぐって良い議論のネタがあったので、紹介。

太郎次郎に負けた者の末路 『「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」中間レポート』に対する反証

てわけで上記記事の問題点を指摘してみます。

小川氏の能力について

小川氏がどの程度のイベント開催能力を持つか、未公開情報を使わない限り基本のトーンは「不明」です。
なので、「イベント開催能力がある」と「ない」というそれぞれの主張には、本来それぞれの裏付けが必要です。例えばイベント開催実績があれば「能力がある」、開催トラブル実績があれば「能力がない」という推定が働きます。
その意味では、彼は過去に1度イベントを中止している実績があり、「能力がない」という推定が働くのは事実です。

……なんですが、この記事には疑問があります。小川氏のイベントが開催にまでこぎつけた事案って過去にそもそもありましたっけ?中止されている1回(ノリモノの教室)と浦賀、という認識なんですが、他にあったら教えてください。(たぶん私の記憶のほうが怪しい的な話です(2015/09/12 花羅さん @strike hole から開催実績の指摘を頂きました。THX! 以下追記)なんですが、一方で1回開催しているという実績もあり、その分では「能力がある」の推定も働きます。

ただ、元記事から「小川氏にイベント開催能力が備わっていない」という推定は、推定のしすぎです。記事によればスミス氏らが「10月19日の時点で事前作業の進捗はゼロ」という主張のもとイベントを乗っ取ろうとしたことが読み取れますが、一連の情報によれば10/19より前の時点でパンフの入稿が済んでいたという情報もあり、事前作業の進捗「ゼロ」と言い切るには問題があります。

なので、能力があるないに関しては本論とは別の問題で「そもそも能力が足りていなかったのでは?」という推定は働く議論は可能なものの、浦賀~を巡る一連の問題においては現時点で「能力が不十分」という証明はなされていない、むしろ現時点で提示されている「彼は最低限の水準では必要なことをこなしていた」と考えるほうが自然な状況です。
浦賀~の開催において彼の能力が足りていなかったというのであれば、以下のような内容のいずれかを含む反論が必要でしょう。

(1) 即売会開催に向けて何をやるべきなのに、それができていなかった、という具体的な項目、スケジュールを含む立証。
(2) もしくは、パンフレットが入稿されていた、という説に対する反対の証拠を伴う立証*1

メーリングリスト

メーリングリストが真のモノであること自体は、いくつかの可能性からおおむね正しいと考えます。……が、そもそもメーリングリストの内容をあれだけ暴露することの正当性がいろいろと怪しいところです。
が、たとえそういう意味で世に出ることに問題がある資料だとしても、(裁判での有用性はともかく)あれが真のモノならば、何らかの情報を物語ると考えて良いでしょう。

てわけで、反証ブログで記載されているこの件についての指摘はほぼ本筋と言えて、意味があります。……ですが、「印象操作を行っている」という件については反証ブログでも全く同様。
印象操作とだけ言いたいのであれば、わざわざ反証ブログのような書き方を取るのは論点のすりかえに値すると考えます。

で、もっと重要なこと。印象操作で事実は変わりません。なので(結論を先取った議論ではありますが)引用のしかたに印象操作が含まれていたと仮定しても、「すべて嘘だ」という評価は成り立ちません。だってMLが本物なのはほぼ確実ですよね?

小川氏の発言

こういう形で「適切ではないタイミングでの反論は受け付けない」という論証、世の中には目立ちますよね。ですが、本当にそうですか?

ktgohan氏の論説を総合すると、小川氏は「数時間に渡り何らかの隔離状態に置かれ、その後中止を発表した」という情報が上がっています。適切なタイミングで反論できなかった可能性はあるのではないでしょうか?

適切ではないタイミングでの反論は全て嘘だと断じるのは、あまりに合理主義的な考え方です。そもそも浦賀~の一連の事件自体が合理的ではない構造を山ほど含んでいることを思い出してください。

なので、結論も適切ではありません。

評価について

そもそもktgohan氏の記事が虚偽だ、という論点も唐突なんですが、以上まとめてきた通り論点を裏付けられるだけの議論は一切行われておりません。なので、「虚偽の可能性が大きい」という評価に対しては、同調することはできません。

ktgohan氏がこれからやることは、この記事の執筆者の身元を明らかにする、といったアクションになるのでしょうかねぇ。
……それにしても、ほんと浦賀関係はスミス氏側のプロパガンダが目立つんですよね。なにか我々が想定していない裏がある事件な気もしてます。元々地縁説とかも流れてましたし。

一番恐れるべきこと

真の下手人がトカゲのしっぽ切りして逃げ切ること、と考えてます。

本丸が同人外部をめぐる事件だとしたら、普通にしっぽ切り出来るシナリオに進んでる気がするんですよね。真の下手人を指摘する言説は未だに出てないはず。

追記記録

2015/09/12 花羅さんから頂いた情報により、記事をアップデートしました。小川氏の即売会は1回既に開催されているようです。

*1:個人的には1よりもこっちの可能性が高いと考えます。パンフレット入稿の証拠がどのような構成かを私は知らないのですが、相手が民間ってことを考えると後からでも作れる性質のモノの予感がします。

著作権の未来形:ロージナ茶会特別編のお知らせ

「単純所持宣言」とか「ねっとすたー」で色々と面白いことをやってのけた法政大の白田先生がやってる個人的勉強会、「ロージナ茶会」。私も学生時代からずーっとお世話になってきて、知財関連の社会制度や現状をいろいろ学ばせていただきました。*1

で、今週の日曜、こんなイベントがあります。会場は阿佐ヶ谷のロフトプラスワン。

『ロージナ茶会特別篇 ぼくのかんがえたさいきょうのちょさくけんせいど』 – LOFT PROJECT SCHEDULE

社会学の先生だけあって、法律に対する考え方が法学畑の人よりも実践&未来志向寄りです。*2なので、著作権法自体をメシや価値・活動の種にする法学畑の人より、同人作家とかクリエイターとかそういう形で著作権をツールとして使いこなしている人が参加するといろいろ面白いのではないでしょうか。

……なので、自分のblogでも宣伝記事上げてます^^

参加申し込みは上記のロフトプラスワンのサイトから。まだまだ席には余裕あるようです。

*1:おかげで著作権の意識がちょっと独特なものになったのは否めませんが、国際的に見たら著作権の形なんて国ごとにバラバラですしねぇ。

*2:ゲンロン憲法」の仕事もそういうことです。

批判こそ合法的に取り組もう

とりあえず安倍政権のやってることは気にくわない話が多すぎるわけですが。
「戦争法案」って名前付けは広告代理店的プロパガンダのにおいが強すぎますが、多くの憲法学者がノータイムで違憲と言ってる*1ってことは、たぶん伝統的な憲法解釈ではアレは違憲の可能性が高いんでしょう。
安倍政権の憲法改正やそれに類する何かについて、憲法学者側がさまざまな立場に立って議論が活発に交わされたことはたしか一度もないはずです。だって多くが一致して「ありゃアウト」なわけで。

……というのとは全く別問題で、SEALDsのデモに合法性が怪しいという話が出てきました。
どこまで本当のことか分からないですが、紹介。*2

news.livedoor.com

日本は一応民主主義国家で、表現の自由が実質的にも一応あります。下で紹介しているような国とは違って、反政府デモに対して警察や軍隊が銃口を向けてくる国ではありません。

「戦車男」撮影は奇跡-天安門事件25年でカメラマン語る – WSJ

反政府デモが合法的に行える環境である以上、政府批判は合法的な手段を執るべきです。あえて違法な手段を使って、違法性を攻撃されて政府批判の説得力が弱まるようなことをすべきではありません。

 

*1:それでも合憲って言ってる人が出てるあたり学問の健全性ではありますが、一人はそもそも生長の家あたりとの関わりが明らかなんでしたっけ?

*2:相手が警察の話なので、一般人が守秘の壁を破って情報を引き出すのは難しいと判断してます。

活動量計との1週間

先週活動量計を買ってきた件、とりあえず報告エントリはこちらです。

 

h-chromatique.hateblo.jp

モノはこれ。

 

 てわけで、1週間ちょっと使ってみての報告をブログに上げておきます。

そもそも運動ちゃんとトラックできる?

けっこう厳しいです。徒歩やランニング系はかなり見えるのですが、水泳系は気合い入れてる時間だけしか検出できてなくて、流してる時間を全然検出できてない気がします。自転車はママチャリで街中走ってる程度だと全然ダメダメでした。
ただ、運動イベントとしては検出できなくても、カロリーは検出してる気がするところもあるので、まあもうしばらく使ってみようかな。

スポーツメニューそれぞれに特化したウェアラブルのほうが検出効率いいんでしょうね。水泳特化のちゃんとしたウェアラブルだと距離もきちんと検出できるみたいで、次にウェアラブル買うときはそっちかな……
自転車だったらウェアラブルはぶっちゃけいらないです:走行距離と速度のほうがよほど重要で、iPhoneアプリで十分。あとはアプリから流れてくる音を聴きやすい手段を見つけるだけなんだよな……まさかイヤホンやヘッドホンするわけにもいかないので。

睡眠検出はどう?

これは凄い!睡眠の深い時間と浅い時間がはっきり分かります。
睡眠時間だけは確保できていても睡眠不足で辛い日に検出結果を見てみると、浅い睡眠ばかりで全然深く眠れてなかったりします。

1日平均どのくらい歩いてる?

短い日で5km、長い日で10km弱でした。特にイレギュラーってほど歩いた日もなくてこんなものなので、コミケや旅行中といったイレギュラーの日だとたぶん15kmとかの世界?
そういえば夏コミのときは、iPhoneの歩数計だと3万歩弱くらいの数字が出てました。

消費カロリー

多い日で3000kcalちょっと越えるくらいでした。
運動強度がガチ部活レベルってわけではないので、こんなもんかなー。

食べ過ぎちゃアカンですね。

 

 

 

権力者を甘く見るな

ここしばらく、オリンピックロゴをめぐる炎上事案で「社会がフラット化していること」、つまり権力の絶対性が失われつつあることを論点とした議論が出てきています。

例えばこれとか。

d.hatena.ne.jp

これとか。

d.hatena.ne.jp

しかし、あんまり権力を甘く見ないほうがいいのではないか?と思いますね。

市民一人一人が何を言おうが、市民が結託しても、それ単独では何も変わりません。
例えばこれ。

www.huffingtonpost.jp

3万人が集まろうが、7万人が集まろうが、12万人が集まろうが、それだけで政治は変わりません。法は変わりません。
政治を変えるのは、彼らの集まりから世論をくみ取った国会議員たちです。

オリンピックのロゴも、結局ネットの世論が社会を直接変えたわけではなくて、東京オリンピックの組織委員会=権力が形を変えたわけです。

過去のネット炎上が社会を変えた事例を見ると、結局炎上の影響を受けて動いた権力者が何らかの形でアクションを起こしているのを見て取れます。
花王不買運動デモとかありましたし、あのときは確かに花王の売り上げ落ちてたって情報がありますけど、でも花王は潰れなかったですよね。権力者が何も動かなかったから。

逆に言えば、本来取り上げるべきではないアカン系の事案でも、権力者がそれに乗っかってしまうと被害は大きなものになります。

togetter.com

一般市民が誰かのことを「あいつら特殊市民だから」と言い放っても個別の差別問題として部落解放同盟が動く可能性はあっても、民主主義の根幹を揺るがす構造的な問題にはなりません。
だけど、権力者であるところの市長が発言すると、このように「恐ろしい話」とされるわけです。

もっと小さなレベルでも、青ブーブーのサクチケ転売者追放事案。プロセス自体はスタッフが暴走して起こしたと考えられる事案だったわけです。

即売会スタッフというのは、同人活動の世界ではサークル参加の選別(抽選と言ってるところもありますが、形式的には選考の色彩あります)を通じて権力*1の一翼を担う人間ではあります。何かやったら即売会スタッフ*2にこういう形で社会や市場へのアクセスを断ち切られるかもしれないというのは、やっぱり恐ろしい話ですよ。

いまの日本社会では、まだまだ権力者を甘く見ない方がいいと思います。

*1:単なる民間組織であるところの青ブーブーに睨まれたら関西圏男性向け市場へのアクセスを失うかもしれない、という意味では公的に一応の牽制が成立しうるような権力よりも事例によっては恐ろしいです

*2:トップさんの統制が「効いていない」ことも恐ろしい話です。誰かの一人の偏った意見でこうなるかもしれない。誰かを個人的に怒らせるだけで市場へのアクセスを断ち切られるかもしれないというのは、賄賂が問題になるような途上国と同レベルの話です

二次創作同人とオフィシャルの関係

ここ何日か騒ぎになっているんですか?二次創作同人とオフィシャルとの突撃関係。

togetter.com

基本原則としては、「同人はオフィシャルに突撃しないほうがいい」を支持します。
ですが、例外のない規則はないというくらいで、この原則には歴史上いろいろな例外があります。というわけで、いくつかの例外事例を紹介。

“二次創作同人とオフィシャルの関係” の続きを読む

オリンピックのエンブレム問題に思う:クリーンをめぐる議論

東京オリンピックのエンブレムが取り下げになりました。

一連の話はいろいろなメディアにまとまっていますが、個人的に気になったのは佐野氏(事務所ぐるみか個人かは不明)がとてもクリーンな仕事ぶりだったとは言い切れないこと。サントリーの仕事は明らかにまずいですし、その他も素材レベルの剽窃が指摘されている事案が山ほど出ています。

佐野氏がオリンピックのエンブレムで剽窃をやったかどうかとは別問題で、クリーンとはいえない仕事の実績が山ほどあるような人が、オリンピックという最高の晴れ舞台に関わるべきではありません。クリーンでない仕事をする、もしくは仕事上の失敗を犯すというのは、そういうことなのです。表舞台に出る権利を失うこととイコール。*1

そういう意味で、私は佐野氏をオリンピックに関わらせ「ない」ことに賛成です。この価値判断は、著作権法に基づくものではありません。*2

*1:もちろん裏舞台でもっとお金が儲かるかもしれません。表舞台は名誉の仕事であり、名誉を受ける権利はクリーンな人にしかない、という主張です

*2:オリンピックロゴの著作権抵触問題を外形から判断するスキルは自分にはないという前提なので、著作権法ではない根拠での価値判断となります。