総選挙に向けて、表現の自由のことを

「表現の自由」(笑)とか「思想の自由」(笑)なんて考えを思ってる人は頭おかしい、とか言い放つバカが出てくる今日このごろですが、とりあえず総選挙は近いですねぇ。

総選挙で自民党が勝とうが共産党が勝とうが、少なくとも同人の世界に限って言えば「即売会本体が、自分たちの気に入らない表現/表現者を自分たちの社会から追放しようとする動き」はおそらく止まらないでしょう。
男性向けでも2005年に起きたコミックキャッスルの「郵便事故」問題、もちろん先日M3準備会がやらかした問題*1もありますし、女性向けだとこの手の構図はもっと強烈に機能するでしょう*2

表現規制を決行しようとする即売会を武力で破壊するのはそれはそれで微妙ですが、本来、基本的人権は多数の市民が血を流すことで獲得できたものだ、ということは忘れちゃいけないと信じてます。即売会が再び血の海にならないように、つまり「図書館戦争」の即売会版が起きないように、きちっと自分たちを律していただきたいものです。
ここで、「エロ表現を自制する」が正しい規律では決してありません。正しい規律とは、「他人の表現の自由を尊重し、『ある表現は他の表現よりもっと平等に自由だ、もしくは平等に自由でない』なんて状況を作らない」ことです。

いまや、業界最大の組織であるコミックマーケット準備会&業界の連合体である同人誌即売会連絡会までもが自民党へのロビイングという形で政治活動に足を踏み出しました。そうであれば、それらと同一の業界に属する即売会も、自分たちの言動には真剣に気をつけてほしいものです。

*1:結論は一部スタッフの暴走でしたが、即売会本体が公開にて公式に当該スタッフの行為を公然かつ迅速に否定しなかった以上、スタッフの行為と即売会本体の行為を区別するのは困難です

*2:実際、女性向け即売会でも特定のサークルを正当とは言いがたい理由で排除しようとする事案は表沙汰になっていないだけで、起きているようです

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