政治のプロセスの話:陳情を受け入れる基準について

同人x政治関係もいろいろホットな話はありますが、とりあえず脇に置きます。

政治家はどこまで「お願い」=陳情を受け入れるべきか?という話。

otokitashun.com

あらゆるお願い事は、思いついた人が誰かと考えたら本質的に個人的なものだと思います。例えば上記記事の冒頭に掲載されている事例、十条駅前の点字ブロックから手すりが生えている問題。

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なぜこの事案が「個人的なお願い」にならないのでしょうか?

十条駅は確かに多くの人が利用します。だからでしょうか?
ならば、利用者が極度に限られる駅(坪尻駅とか小和田駅とか)で同種の問題が起きたとしたら個人的なお願いになるのでしょうか?
点字ブロックに依存する人は、全人口から見たら明らかにマイノリティです。十条駅で点字ブロックに依存する人が(個人的、とは言えない程度に)十分に多い、という証拠は存在するのでしょうか?

何をもって公益性・公共性が高いお願いとなるのか、判断基準はあまり簡単ではないように思えます。

個人的にも、公共施設のオペレーションに対しては多数の要望を持っています。こういった要望が「個人的なものであり公益性があるのかないのか」、自分で判断する方法はあるのでしょうか?
もちろん、政治家が選挙で選ばれたことを根拠とした高い見識を持って判断する(=一般人の判断は尊重されず、政治家が決める)というプロセスもありうるとは思います。
が、そうだとすると政治家に対するDDoSが成立するようにも思うのですよね。

ここ最近の体力の使い方

足を壊して2週間運動お休み、目の調子が悪くて1週間運動お休みでしたが、なんとか復帰。というわけで、ここ最近こんなことして体力使ってます。

今日は昔からお世話になってたれいさんのライブ@本郷、その後amamoriさん狙いで四谷天窓@高田馬場。で、自転車で回ると都心一周で自宅からざっと30kmコース。
ついでに本郷→馬場の移動の合間に少し時間が空くんで、東京体育館@千駄ヶ谷立ち寄ってプール2km。体調が本調子じゃないんで休み休みのトレーニングでざっと2時間。

今日の消費カロリーは1300kcalくらいかなー。
ほんとは毎週末にこのくらい運動して、ついでに平日にも1〜2回くらいプール練習入れられるといいんですよねー。

ベストは自転車通勤ですが、うちの職場は自転車通勤禁止orz。自転車のほうが電車より10分以上早いんですが、しょうがないorz*1

そういえば最近女性向けだとスポーツ系の作品流行ってますよねぇ。弱ペダでロードレーサー買った人、うちのTLだけで何人いたかな……
そのわりにはFree!クラスタで水泳始めた人は少ないよな……とかいう話をとあるベテランオタクな方にしてみたところ、「水泳はモノが手に残る趣味じゃないでしょ」と言われて確かに納得。水着とかってぶっちゃけ消耗品ですしねぇ。
昔はテニプリクラスタがテニスラケット買う話もゴロゴロしてたらしいです。
今度はユーフォニウムクラスタで、吹奏楽界隈がちょっと活性化してるとかいう噂も。そういえばけいおん!で男性向け界隈からギター買った人が続出した話もありましたねぇ。それも聖地的ノリで左利きギターが買い漁られたとか?

てわけで、御蔵島をはじめとした水中撮影だけじゃなくて、ふだんからこんな感じで運動してますって話題でした。……目的ですか?体調維持ですよ。三十路突っ込むと体を維持するだけで一苦労ですorz

まあ、タイムも副産物でついてきてますが。50mで35秒切りが視野には入ってきてる、って話をガチ水泳クラスタにしたらけっこう驚かれたんですが、モヤシからゆるゆるでスポーツはじめても10年もやってるとこうなります。
とはいえマスターズはぶっちゃけS級妖怪の巣なので、本気参戦は早くても還暦過ぎかなぁ……

*1:自宅→新宿方面最速ルートは職場前通過なんで、休日測定で実績値ベースのタイム持ってます。最速コースとはいえ体力相当食うんで、ふだんは回避対象にしてますが

検討中の企画についての情報開示について

さて。

うちが過去にトラブルを起こした経緯も含めると、うちの活動継続に際しては企画運営に一定の透明性を求められ、説明責任があると考えております。*1

というわけで、検討中の企画についても以下の条件を満たす方には情報を公開させていただきます。お問い合わせください。

  1. 公開を求める理由についてお伺いします。私自身も企画の内情を公開することになりますし、特に立ち上げ期の企画の場合、運営や存続についてリスクが増える構図にもなりますので、私が納得できる理由の提示をお願いします。
  2. 守秘についてご協力いただける方。企画の性質によっては個人情報の取り扱いが関わるものや、十分な根回しなしに情報が一般公開されると企画を即時シャットダウンの上、存在自体を否定せざるを得ない性質のものもあります。なので、私からこの枠組みで公開する情報については第三者への公開を一切禁じる秘密とさせてください。
  3. 私から情報を開示している相手の情報については随時、もしくは適切なタイミングで公開する可能性がございます。
  4. 企画をより良いもの、そして社会的に安全なものにするために、一定の協力をお願いします。具体的には企画内容のブラッシュアップへの協力、企画情報の拡散への協力を含みますが、これらに限られません。

*1:要は、織姫オペラシアター的なことを二度とやらない、という話ですよね

独立宣言。

えっと。例の事件から3年間ほど、ちくちゅーさんにいろいろ相談乗ってもらってました。

最初は彼のマネジメント下で活動を継続していく形を取ることで説明責任を果たそうとしていましたが、結局より大きな事件に繋がったのは皆さんご存じの通り。M3準備会さえもが私への攻撃に参加するという事態に至りました。

てわけでマネジメントを切って彼とは継続的に相談していくスタイルで活動していましたが、ふだんの活動スタイルや立憲主義へのスタンスが違いすぎて、現状では彼とディスカッションすることが良い結果に繋がってはいません。むしろ悪い結果に繋がる状況になってきました。

というわけで、彼の管理下、視界範囲での活動にとどめるというスタイルは、今日をもって卒業します。

自分自身の活動は自分で切り開きます。それこそが同人の正しい姿であり、誰にも遠慮する必要はありません。

というわけで、改めての独立宣言とさせていただきます。

ネット同人音楽即売会「APOLLO」に求めるもの

KAI-YOUさんの記事を読んで。

kai-you.net

APIを使って各種のアプリやWebサービスと連携する動きは、とても興味深いし「正しい」と思います。
音系同人は試聴できてなんぼの構造がありますが、いまや同人音楽に関わるような人は大半が試聴可能なプレーヤー=スマホを常時持ち歩いている時代。手持ちのプレーヤーがそのまま同人音楽の構造や物語と直結する動きは、起きるべくして起きた進化だと信じます。

東方のDL販売が可能というのはとても面白い話です。DLはいやがる権利者が多い現状がありますが、日本のビジネスではひとつの前例ができると先に進められる構図がありますし、東方に限らず二次創作のDL販売をAPOLLOでだけ認める、という形になると面白いです。

そして、ランキング偏重時代の問題。同人が持つ本質的に自由な構造から必然的に生まれる格差なのでやむを得ないところはありますが、だからといってランキングを放置すると面白くならないことは、この座談会に参加されている皆さんは気づかれていらっしゃるようです。
とはいえ、平等かつ公平に門戸を開くことと、ランキング偏重の構造を破壊することは、必ずしも一致するとは限りません。同人が元々商業的な構造、つまり「店舗にCDが置かれることで初めてスタートラインに立てる」構造へのアンチテーゼとしてはじまったことを思い出してください。
平等かつ公平に門戸が開かれていることは、同人の良さの一つだと思います。この良さを壊さないで欲しいものですが、APOLLOとしては参加者を絞る計画とかあるのでしょうか?

そして最後にセキュリティ。
ネット同人音楽即売会が求められているというのは分からなくもないですが、ではその即売会がpixivによって運営されることは「求められていること」の範囲なのでしょうか?個人的には疑問を持たざるを得ません。
とはいえ、だからといってpixiv/APOLLOに対する不買運動とかで結果を出すのは難しそうですし、個人的に言えることは「セキュリティは気をつけてほしい」以上でも以下でもない、というところですかねぇ。

頒布経路の問題をつらつらと

うちのサークルローカルの事情。

  • そもそもM3への依存度高すぎる

例の対立とは無関係に、M3への依存度は落とさないとアカン状況なんですよねぇ。

歴史を追いかけると春のM3は一気にサークル申込数が増える傾向があります。現状で1500ちょいの申し込みで、今のペースでサークル数増えると2017年春には申込数2000確実に越えてくると踏んでます。コミケも似たような倍率なので、「M3とコミケのどっちかに受からないとまずい」的な構図からはそろそろ脱却しておかないとな、と思ってます。

地方イベント参戦もM3への依存度を落とすための目論みですが、東京圏での頒布経路を確保しておきたいところ。東京圏の人口密度はやっぱり甘く見ちゃダメ。*1
うちのサークルとしては同人以外の販路も見つけていきたいものです。なにせサウンドがクラシックなので、クラシック音楽系の販路を真剣に見積もりたいところです。

  • 海外、地方等販路の確保

ダウンロード販売が中心になるかな、とは思ってます。iTunes Storeがインディーズのクラシック音楽を受け入れ停止してるみたいで、いつになったら改善されるものやら。
どうもiTunes Storeは昔のクラシック音楽の生演奏を想定しているようなフシがあるので、iTunes Store限定で「ニューエイジ」扱いで出すことも考えています。

  • BASE, APOLLO対応

手を動かさなきゃな。

  • 国内向けダウンロード販売

アプリベースでのダウンロード販売とか、そこら辺の話は出てます。問題はいつ手を動かせるか。誰かに仕様のブレストとかつきあってもらえると嬉しいんですけどね……

*1:地方都市にルーツがある人だと「地元」補正で地方圏でけっこう売れるケースがあるんですが、うちはそこらへんは使えません

ここしばらくのドローンの話とか。

うちが数年前に仕込んで世に出ずに結局流れた企画*1で、空撮PVなんて案が出てたことがありました。
当時は「ラジコンヘリなんて無謀だし、釣り竿にカメラつけて撮影しよう」ってアイデアに着地していたのですが、今なら確実にドローン持ち出していたでしょう。

で、最近ドローン絡みの面白い話があったのでご紹介。

2015年春のM3同日に秋葉原で開催してたドローンソン。

japanese.engadget.com

ドローンを使って救急救命を実現するというコンセプト。
この手の企画を、首相官邸への放射性物質散布事件&その後の一連の問題みたいなアホで潰さないでほしいなぁ、とは思いますね。

そして最新のこれ。
群馬大の早川先生が、火山学者としての本領を発揮。箱根火山の火口近くにドローンを飛ばして写真撮影に成功しました。

togetter.com

おかげで多くの火山学者が箱根火山の現状を詳細に検討できるようになり、社会に貢献できています。

こういう社会的に有益なドローン活用事案が積み上がっている一方、事件も山積みになっています。かつては名古屋市内での夜間墜落事件とか、最近は善光寺墜落事件、首相官邸への放射性物質散布散布事件とか。

www.youtube.com

 


www.nicovideo.jp

www.asahi.com

 てなわけでドローン、ついでに余勢買ってラジコンヘリとかを包括的に規制する動きが出ました。*2

早川先生とか小寺さん絡みの企画とかで「正しく有益に」ドローンを使いたい人や、そういう人を育成するためのプロセスを規制せず、事故リスクが高い無茶な使い方や有益どころか有害な使い方を規制していくには、どうしたらよいのか。
いろいろ考えて行きたいものです。

……コスイベでドローン持ち込んでみたいんですが、なかなか問題多いんだろうなぁ。そもそもドローンで撮影できるコス関係の構図って、よほどのこと考えなければ脚立に乗って上から撮影すれば撮れるのも事実ですしねぇ。

*1:キックオフミーティングまでやったところで流れたのでうち以外は実作業やってないはずで、社会的迷惑は最低限で済んだとは思いますが……

*2:実のところ、日本が先進国で一番規制が甘かったというのがこれまでのところで、本来は日本発のイノベーションをいろいろ実現できたはずなんですがね……そういう視点、経産省にはあってもその他大半の省庁や警察、国会議員にはないので、なかなか通りません。

音系同人世界への長期的課題

つらつらと。

  • 表現活動が認められる条件を明確にする
  • 企画を失敗(中止)させないためのインセンティブの検討
  • はたして誰が権力者になるか?

表現活動が認められる条件

現状の社会ならば「表現の自由。以上。」で終わります。なんだけど、表現の自由にしても何にしても、自由権が長期的に認められるという考えは成立しないような気がしてましてですね。
自民党の「暴走」って言うけど、じゃあ民意は基本的人権を容認するのか?というと、容認しないわけですよ。天賦人権説?ばかばかしい。あんな古めかしい絶対権力を前提とした思想なんて、カビが生えた古い世界相手ならともかく、現代には適用できませんよ。*1

とはいえ、絶対権力がどこかに存在してその権力が認める範囲で表現が認められるという思想も我々が70年前に通過して捨ててきた考えで、それを取り戻すのは逆に筋が悪いと思うんですよね。それこそ絶対権力なんか立ち上げたら、自由主義思想との二元対立が再開して、絶対権力は敗北します。*2

となると、どのような条件が満たされれば表現活動が認められるのか。民主的に考えると、「みんな=多数派が認めるような表現だけが正しく、そういう正しい表現をしている限り表現する権利が認められる」というアプローチにたどり着くんじゃないかな、と。*3……じゃあ、「みんな」って誰よ?「みんな」が認めない表現に対してはどういう形での懲罰が可能?*4

企画を失敗(中止)させないためのインセンティブ

なんで企画中止が疑心暗鬼を生み出すかというと、企画を中止した企画者に社会的制裁が加えられないからですよね。*5

てわけで、何かしらの社会的制裁を制度化する必要はあると思うんですよ。一応刑罰の形を取る制裁だから、デュープロセスは必要かな。*6……誰がデュープロセスを具現化して、誰が制裁を加えるの?*7

果たして誰が権力者になる?

てわけで、自由主義が失われている場で民主主義を実現するには、結局民主的なプロセスを主導する暴力装置としての権力者が必要なんですよね。

誰が権力者になればいいんだろうか。

 

*1:これは皮肉じゃなくて大まじめな話。自由主義思想が絶対王政の類いを世界のほとんどから追放してしまった結果、絶対王政=旧来の悪に自由主義思想=新しい善を対置する二元論的な対立構造が機能しなくなったわけで、逆に言えば「天賦人権説なんかばかばかしい」とばかりに自由主義思想=旧来の悪に対する新しい善を考えざるを得ない時代ではないかな、と。言い換えれば、基本的人権をベースとする自由主義自体がアーキテクチャ、環境管理型権力として一種の絶対権力的な役割(=打倒されるべき何か)を果たしているとも言えます。

*2:それこそフランス革命再びというやつで、同じ構造があれば得られる結果は同じです

*3:別に多数決に頼る必要もなくて、「みんなが納得する答えが必要だ」というやつです。少数のクレーマーがいたとしたら、彼らの考えを尊重しなければならない、という民主主義ですし、現代社会で起きている価値の相対化の動向にも乗っかっているつもり。

*4:つまり炎上ってやつで、誰も暴力装置持ってないから、暴力装置に頼らない私刑しか成立しないんですよね。少なくとも現代の日本社会において警察に代表される暴力装置が民主的に機能していないのは明らか。自衛隊?災害以外で実感ないでしょ。

*5:過去に制裁を加えようとした人はいましたが、アレは制裁というよりは単にのび太君がジャイアンに立ち向かってたたきのめされただけという気がしなくもなく

*6:制裁される側が納得しないと、例えば社会の場がこうなりますよね。

*7:市民が三々五々加える私刑がデュープロセスを満たすのは、普通に考えたらあり得ないので。

音系同人と市場経済/原理の話

結局、需要があって供給があって、需要と供給が繋がれば、そこには取引が発生し得ます。
ボイスコさんのスキル程度で需要を十分に満たすのであれば、あえてバジェットが高くつくプロの声優を使う必要がない、というのは市場原理から見れば1024%正しいです。*1

 

 

 だけど、いわゆる一流どころの声優と(大半の)ボイスコの間にはクオリティ面で高くて厚い壁が立ちはだかるのも確か。
一流の営みに対してどう敬意を払うか、そしてプロとアマの間で流動性を確保しつつどうやって差をつけるか。このあたり、音系同人の社会をどう設計するか、という話と多分直結しています。単に市場原理で「だけ」敬意を払う仕組みを作ってしまうと、それこそアマチュアの力を安く束にして買い込む仕組みが勝ってしまうのは上記指摘通り。

市場原理に代表される徹頭徹尾合理的な仕組みに異議を唱え、非合理に対して力を与えられる枠組みってのは、たぶん哲学や思想といったもの、つまり人文学の世界なんだと思います。
社会をどう設計し、どんな価値をどう実現していくか。一人一人の好き嫌いでもなく、合理性に委ねるのでもなく、熟慮と哲学をもとにみんなで考えて行きたいものです。

 

*1:この手の構造が既得権益を壊してイノベーションを生むという現実もあり、なかなか全否定は難しいところ。

楽譜の著作権と、いろいろな運用の話。

こんなエントリが目にとまりました。

mimeyama004.hatenablog.com

で。わざわざエントリにするってことは、まあいろいろありまして。

前提

日本のブログサービス(当然fc2は除外)で、日本人が日本人向けのコンテンツを日本語で記述する事例を前提とします。

海外が絡むと法の適用範囲がめんどくさいので。

引用用件

文化庁の主張する*1「引用」の成立要件は以下の通り。

○既に公表されている著作物であること
「公正な慣行」に合致すること
報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること*2
カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
引用を行う「必然性」があること
「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

表紙の著作権

なぜ問題なしと言い切れます?

表紙の掲載は「正当な範囲内」と言えますか?表紙を引用しなければ成立しないエントリならともかく、書籍の紹介に表紙の引用は必要ですか?必要ないですよね?
ちょっと古めのエントリですが
ARTIFACT ―人工事実― : 画像引用はどこまで認められているのか?
こちらを参考として提示しておきます。

 

ただ、ここは有名な抜け穴があります。Amazonのアフィリエイト経由で貼るとAmazonの規約の合わせ技で、「出版社はAmazonに使用を許諾」「Amazonはブログに使用を許諾」が組み合わさってOKになります。
[メモ] Amazonの画像を利用する件について考えてみた | tama’s memo

内容の著作権

むしろ、音楽ライターの場合はこちらは問題が小さいように思えます。

現代の楽譜でも、引用成立で「写真貼っても何の問題もない」という話になりませんかね?上記に掲げた条件さえ満たせば引用になります。現代のピアノ楽譜であっても、引用には何の問題もありません。自由に引用できます。
エントリの雰囲気を作るだけの写真掲載なら引用成立は疑わしいところがありますが、ちゃんとエントリと関連する写真なら引用で行けるでしょう。

で、ついでに楽曲自体は著作権が消えた作品について。日本の法では版面権は保護されないので*3、楽譜のコピーは実は問題ない、という話になります。*4楽譜の写真を使うくらい、出版社のビジネスを阻害しない規模であれば何の問題もないのでは。

 歴史的にはJASRACが音楽に関しては「引用は成立しない」とか言い張ってた時代もあったようですし、最近でも引用が成立しうる領域に対してJASRACがいちゃもんをつけている事例が報告されていました。*5ですが、法の原文には音楽の引用が成立しない、という趣旨は一切記載されていません。運用はともかく、法は法です。

まとめ

書籍の表紙の写真をアップするのって実は危ないよ!Amazonアフィリエイトが便利だよ!*6

本文の写真なら引用で救えるケースが多そうだよ!

 

*1:著作権関係は文化庁の解釈=有権解釈が裁判所で一刀両断食らうこともあるので、文化庁の主張は事実や有効な解釈の表明ではなくあくまで主張、つまり文化庁のポジショントークと捉えるべきです

*2:ただし、この条件は裁判では絶対的とは見なされておらず、本件が明確でなくても引用が成立しうるとする判決も出ています

*3:TPP関係でちょっとキナ臭いですが、現状はOK

*4:楽譜ビジネスや音楽のエコシステムを保護するという意味ではまた別問題で、演奏可能なレベルでの本格的な楽譜コピーやPDFばらまきに関しては確かに問題全否定はできません

*5:おそらくJASRACは意図的にやっているでしょう。引用の成立条件の理解や、あてはめのプロセスへの認識が甘い人には引用もしてほしくない、という立場かと。

*6:blogの無料アカウントだとAmazonのURL貼ると自動でブログサービスのアフィリエイトIDがつくところが多いはず。