2016/02/11 アコスタ事案?と、許認可への向き合い方

2016/02/11に開催されたacosta!イベントで、池袋の公園を無許可で利用していた?という情報が上がっています。

とりあえず疑問点と論点の提示をば。

  • 疑問点(1):豊島区が「申請は出ていない」と発言したのは本当か?→検証可能。
  • 疑問点(2):主催が「マニュアル化により申請を忘れた」と発言したのは本当か?→検証困難だが、真に不可能でもない
  • 論点:許認可をめぐる事案で明らかな違法行為。この組織に対して、今後の公園利用を許可すべきなのか?

まずは検証

疑問点の検証方法を紹介しておきます。あまり多くの人が同時にやるとDDoS攻撃になるので、もし2chあたりでぶちかますならスレのほうで調整してくださいね?

疑問点(1):申請の有無は豊島区への情報公開請求によって**確実に**検証可能です。豊島区の情報公開は区民・在勤・在学者・その他関係者向けなので、もしスレに区民がいればその人が対応するのが妥当なところ。公開された情報にはおそらく著作権はないので*1再公開は可能。

疑問点(2):これも情報公開請求で引っ張り出せる可能性はありますが、文書不存在が即主催の発言の虚偽性を証明することにはなりません。文書化されていない供述の可能性が否定できません。もしくは、警察が犯罪嫌疑の有無を証明するための資料と位置づけている可能性があり、そうだとしたら情報公開請求で出てくることはあり得ません。

論点について

許認可を必要とする事業は、つまり誰でも無秩序に取り組んではいけない性質のものだと考えます。きちんとした組織が手がけて、さらに他の人たちへの迷惑が社会的に受け入れられる範囲であることを公共が確認した上で、はじめて許可が下りる、という本質があります。

法律・行政上の文脈では「許可」と「認可」はそもそも言葉の意味が本質的に違います。「許可」は、「本来禁止されていることを、特別に許すこと」です。ええ、今回のように公園をイベントで使うことは「本来禁止されていること」です。

禁止されていることを特別に許されていたはずの集団が、同種のプロジェクトで禁止事項を堂々とやってのけた、というのが今回の事案の構図。同人規模の企画ならともかく、acosta!はアニメイトグループ(巨大企業です!)とハコスタ(多数の不動産を活用しており、かなりの大規模企業です!)の合同事業。明らかに企業コンプライアンス上の大きな問題です。

アニメイトは非上場企業なので株式市場における牽制は働きませんが、そのような企業が明確な違法行為を組織として行った以上、議会や行政による牽制が必要と考えます。

今後の方向性

この件は豊島区議会で議論されるべき問題でしょう。豊島区が議会として今回の問題を起こしたアニメイトグループによるイベント再開をどう受け入れるか、民主的な熟議のうえで考えるべきです。

*1:情報公開請求の大枠として、稀に第三者が権利を持つ資料が公開されることがあり、その場合は公開資料の再複製は著作権侵害となり得ます。今回の事例ではそういう資料が出てくることはないでしょう。行政当局が行政目的で作った文書は日本法では著作権が発生しない、という解釈が主流のようです。

3/6 京都もう恐&3/13 HARUコミの取り置きフォーム開通

少々遅くなりましたが、3/6の京都もう恐と3/13 HARUコミックシティの取り置きフォームを開通させました。

3/6京都もう恐:2016/03/06 もう恐22 アルクロ取り置きフォーム

3/13 HARUコミックシティ:2016/03/13 HARU COMIC CITY アルクロ取り置きフォーム

3/6はまどマギCD、3/13は新しめの作品についてはそれなりに持ち込みますが、ジャンル外や旧作の持ち込みは大きく絞り込む予定ですので、ジャンル外や旧作をご希望の方は事前に取り置きをお願いします。

なお、もう恐におけるジャンル外作品の取り置き対応については主催グループに問い合わせの上OKとコメントを頂いておりますこと、記しておきます。*1

*1:女性向けだと、これは基本ダメなんですよね。男性向け文化との違いでなかなか面白いところです。

クリエイター一人一人が政治にどう向き合うか

わたしはこれまでに色々な同人活動をやってきました。その中には成功したもの、失敗したもの含めて、多かれ少なかれ政治と直結したアクションを必要としたものもありました。

その経験をもとに、クリエイター一人一人が政治とどう向き合うか、考えてみました。
私自身も何度か考えを変えてきている話題なのですが、いまの考えで当面は落ち着きそうなので、自分の思考のまとめとして。

以下長文なので折りたたみます。

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ビッグサイトのない東京の同人活動

この記事を読んで。

ビッグサイトより狭くても問題ないかも?-今日の言わせれ

確かに、コミケは名古屋開催や大阪開催でもそれなりのモノにはできるでしょう。コミケのブランド力は絶大ですし、東京在住で遠征考えない人たちの分が減ったとしてもそれなりの規模にはなります。

なんですが、ビッグサイトでやっている即売会はコミケだけではありません。近年他の会場を使っていない即売会だけでも、コミティア、例大祭、コミックシティがあります。このあたりは東京での居場所を失うわけです。*1数千~万SP規模の即売会をやれる会場となると東京圏ではビッグサイトと幕張しかありません。

なのですが、実はシティの機能の一部は他の即売会開場でも代替し得ます。それが、「プチオンリー」の存在。*2
この数年、会場を借りて開催する古典的なオンリーイベントは退潮の一途を辿っています*3。理由は2つあって、ジャンル規模が急速に拡大する情勢に追いつかない状況になってきていること*4、そしてプチオンリーの存在。プチオンリーの運営と古典的なオンリーイベントの運営、どっちが楽かといえば当然前者です。*5

とはいえ、プチオンリーの機能は他の小規模会場でのイベントで代替することができます。100SP~400SP規模ならPiO*6、数十SP規模なら人形町~浅草橋エリアの会場群が使いこなせます*7。即売会開催実績のない未開拓のハコもたくさんありそうです。

即売会開催というとどうしても風当たりの強い事業にはなりますが*8、プチオンリーの場が失われるのを待たずに、自分たちで小さなイベントを立ち上げる習慣を改めて取り戻してみてはいかがでしょうか?そうすることで、オリンピックによる東京都市圏の同人文化のダメージも最小限に抑えることができるはずです。

一度失われたスキルは戻ってきません。即売会開催がロストテクノロジーになる前に、もう一度即売会を立ち上げるノウハウを考えてみましょう。

 

*1:代替としては幕張がありますが、こちらもいつまで使えていつから使えないのか、そして新規の即売会をねじこむ余裕があるのか不明です

*2:YOU系だと「オンリーコミュ」って言い方しますけど、YOUのオールジャンルイベントは東京圏では開催ないので、シティ系の「プチオンリー」って表現を使います

*3:特に女性向けではほぼ壊滅状態というイメージ

*4:とうらぶオンリーのように女性向けで4000SP越えなんて事例すら出てきている時代ですが、現実問題として法人の後ろ盾なしで数千SP規模の即売会開催は無理です。法人の後ろ盾なしで1000SP越え達成した事例は今でもほとんどないはず

*5:金銭的には前者がローリスクマイナスリターン、後者がハイリスクローリターンです。プチオンリーの黒字化は何かしらの別収入源=アンソロとかを出さない限り不可能、という認識。

*6:ここはここで即売会への風当たりが強いですが、目の前の蒲田の街中でコスプレイヤーを街中に解き放つイベントに成功した前歴もあります。新規にPiOで何かを開催するなら蒲田でのコスイベ開催に成功した大田区議のおぎの稔さんへの相談が有益かも

*7:このへんは民営会場が多く、公的な足かせがかかりにくいです

*8:風当たりを起こして火のないところに煙を立てる張本人の大半が、わずかなイベントの瑕疵を針小棒大に見積もる2ちゃんねらーやついったらーによるものだ、とは言っておきます

今年上半期の新作計画

今年上半期、Harmonie Chromatiqueでは新作を3本予定しております。

まどマギCD第2弾

昨年好評をいただきましたまどマギCD第1弾の続編、第2弾を2016/03 (京都もう恐)にてリリース予定です。
収録曲目は未確定ですが、6曲~程度で予定しております。

交響曲第5番

しばらく出る出る詐欺していた交響曲第5番、2016/04 (M3 2016-春)にてリリースの予定で動き出しました。
個人的には1998年以来18年ぶりの新作交響曲です。

東方CD

そして、久々……というか自サークルでは初めての東方CD。ちょっとした演みた風味になるとは思いますが、2016/05 (例大祭)にてリリース予定で動いています。

作品ごとの詳細は、ある程度固まったらお知らせいたします。

AIDMA x 同人(誌)即売会

サークルが同人誌/同人作品を買ってもらう構図に対するマーケティングモデル、とりあえずAIDMAを導入して考えてみましょっか。

  1. Attention(注意)
  2. Interest(関心)
  3. Desire(欲求)
  4. Memory(記憶)
  5. Action(行動)

Attentionは「存在を知る」です。知ってもらって、「関心→欲求→記憶」というプロセスを辿って、はじめて「買ってもらう」ことができます。
存在を知られていないサークルなんて、存在しないも同義です。

で、こちら。

 確かに「即売会コンテンツには興味の無い」参加者を増やすことでサークルにとってメリットがあるかどうかは自明ではありません。なんですが、AIDMAのモデルによればその場でのAttentionの可能性を高めることはできます。と考えると、一般参加者が増えること自体はそれはそれで言祝ぐべき話じゃないですかねぇ?

半ば余談ですが「その場でのAttention」の意味合いの強さはイベントによってけっこう違います:コミケはやっぱりここが強いです。M3はもはやほとんど無意味というところまでたどり着いたかな。地方のオールジャンルはその場でのAttention以外で買ってもらえる可能性はゼロですが、トータルの参加者数がコミケより弱いのはどうしようもなく。

「民主主義」とは何か&少数意見をどの程度尊重すべきか?

SEALDsの活躍とか含めて「民主主義とは何か」という議論が一時期面白かったですよね。

民主主義とは何なのか (文春新書)

民主主義とは何なのか (文春新書)

 

こんな本が出ていたりもしますが、本記事エントリは民主主義がカッコつきです。
以下長いので折りたたみます。

“「民主主義」とは何か&少数意見をどの程度尊重すべきか?” の続きを読む

参加イベントを増やしてみました

まず、本記事についてのスタンスを以下に表明します。
過去に私がM3準備会と相当大きなもめ事を起こしたことは確かなのですが、それとは全く無関係です。

というわけで、先日公開したこの記事。

h-chromatique.hateblo.jp

気づいたらかなりのアクセスを頂いているようです。感謝!

というわけで、私のサークルとしてもM3以外の頒布経路をある程度確保しておかないと活動継続が難しくなりかねない現状があります。昨年冬はようやくコミケのサークル参加に復帰、それ以外でも妻のイベント参加に相乗りして作品委託してみたり、いろいろ試しております。

なので、サークル参加するイベントを増やしてみました。

まずはコミックシティ。東京開催の大規模なシティは3月、5月、10月です。10月はM3とかぶる可能性もあるので悩みどころですが、ひとまず3月と5月に申し込んでみました。小規模シティは腐った方面なら(プチ)オンリーイベントやジャンル動向次第では参加アリなんですが、うちは音屋なのでそれ以外に出るって決断に至ることはないかなぁ。
5月のティアも、申し込み予定です。

今のところシティが音系の意味でブリザードなのは間違いないのですが、それでも少しずつ潮目が変わってきているかな?と思うのも事実。主に腐った歌姫さんやボイスコさんの皆様方におかれましては、ダメ元でシティもサークル参加してみませんか?

地方イベントについては、3月と10月のもう恐(3月は京都開催、10月は沖縄開催)を画策中です。それ以外については今のところ未定ですが、来年からはもう1つ増やす予定。

意外と遠征が楽な東京近郊は、もうちょっと増やしたいところです。
とりあえず手近なところだと4/17春日部かぁ……M3前週だから、M3落ちたら考えることにしますか。落ちてからでも申し込みスケジュール的には間に合うイベントだし。5/29の横須賀……東京にいるかどうかちょっと怪しい日程だなぁ。

もう恐21(1/17): ありがとうございました

もう2日ほどたってしまいましたが、もう恐21で「うみのあん」様にてCDを手にとっていただきました皆様、ありがとうございました。

久々にクレジットカード決済をご希望の方もいらして、いろいろ楽しい1日でした。

次の即売会参戦は3月の京都もう恐を予定しております。これも「うみのあん」様への委託で、まどマギCDの新作も計画中。その後東京での即売会参加はは(受かれば)4/24のM3, その後多分コミティアです。

 

取り置き受付のお知らせ:1/17 もう恐21

さて、あと3日?あっという間だなぁ。

というわけで、今週日曜日(1/17)の即売会「もう誰も恐くない21」での委託頒布について、取り置きの受付をお知らせします。

今回は「うみのあん」様(スペース: O-25)への委託参加になること、オンリーイベントということもあり、まどマギピアノCD(sis clavier magica!)以外の頒布については取り置き分のみの搬入となります。

ご希望の方は、以下のフォームから事前のお知らせをお願いいたします。

2016/01/17 もう恐21(O-25) アルクロ取り置きフォーム

なお、まどマギ関連以外の搬入については、主催組織問い合わせの上OKをいただいております。*1

今後もオンリーイベント、地方遠征の場合は取り置きベースでの搬入を計画しております。

*1:これ、全体の傾向としては男性向けOK, 女性向けNGの風潮がある気がしています。