2020年をめぐる即売会の未来の話

これまで、何度か未来の同人即売会の議論を展開してきました。 

h-chromatique.hateblo.jp

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 そして、いよいよ2020年が近づき、2020年の即売会はスケジュールが大幅に変わることが発表されました。

  • コミケ:夏コミは2020年GWにシフト(冬コミはどうなるんだろう?)
  • 例大祭:春は静岡開催
  • シティ: 明確な発表はないですが、東京スパコミ無理だよな?
  • コミティア:5月開催は無理
  • コミ1、キャラ1、YOU:一連の枠組みへの賛同を表明

一方で、女性向け即売会の運営がロストテクノロジーになりつつある、という現状があります。いまさっくりとケットコム洗ってみましたが、1月2月の範囲で女性向けと明確に言える個人開催オンリーイベントは片手にすら満たない件数でした。
試しに2006年を同じ条件で洗ってみたら、1画面目でもう数えたくないくらいの件数が出てきたわけで、退潮は明らかです。

大きな即売会が一時的に力を失い、確実に縮小する。そういう状況下で、個人開催のイベントが大きな即売会のニッチを一時的に支えることすらできなければ、同人文化そのものが大ダメージを受けかねないように思うのですが、どうでしょうかね?

女性向け即売会の運営がロストテクノロジー化した最大の原因は、トラブルを起こしたときに抱える社会的なリスクが高すぎること、プチオンリーであればトラブルをかなりの部分回避できることにあると考えています。最近友人と議論していて、この構図は女性向け同人文化に問題があるのではなく、クリエイターの文化圏では本質的かつ必然的なものだ、という理解に到達しました。

なので、なんだかんだ言いつつ未来の同人文化はあまり明るくはないのかなぁ、という認識を持っています。

この数年がポイントオブノーリターンと読んでいましたが、実のところ真の臨界点はさらに手前にあったのかもしれません。

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