同人二次創作の世界では、「わざわざ権利者に許諾を得ようとするな」が当たり前の常識だ、と言われています。
で、これって本当に当たり前なのでしょうか?
いくつかの疑問を紹介します。
- 音系同人
同人二次創作の世界を熟知するはずの職業音響エンジニアの方から、「この作品はオフィシャルの許可を取っているのか?」と言われました。
許可取る、なんてあり得ないと思うんですが……
なんですが、例えばワル響。「株式会社ソニー・ミュージック・パブリッシングの許諾のもと」と明記されていて、現場レベルでは楽譜の審査もやってるらしいんですよねぇ。
- 実写写真&ムービー
コスロケ写真の撮影では、管理者のいる場所(=公園とか)で撮影したものをROM化して売る(=同人コスROM)ときは場所に対してかなり高いお金を払うのが一般的です。法的には場所の管理権に基づく立て付けかな、と思うところ。*1
で。これって「コスROMの内容について許諾を得る」って枠組みになると思うんですが、会場はどこまで審査しているのでしょうか?それこそ「お金もらえて当日トラブル起こさなければどうでもいい」の枠組みなのかな。
で、多分この件のバリアントが、「コスROMを上映。コスROM自体は最初からお金では売らないが、上映場所への入場は有料」。
*1:著作権法の写り込みで解決可能かどうかは不明。というか浦賀船渠絡み議論のプロセスで写り込みがキーワードになってましたよね。