音屋さん・絵師さんやボイスコさん永遠の悩み、企画倒れ。
参加する企画がリリースまで走り抜けられるか、そして良い形のリリースが実現できるか。
企画を倒すのが良いとは言いませんが、不可抗力も当然あり得ますし、企画倒れに神経質になるならコンテンツを提供する側としてもある程度の自衛はしたほうがいいと思うんですよね。
というわけで、三輪士郎さんがtwitterでいろいろ語られていたので貼ってみました。
黙々と仕込んでた物が発表、リリースされるのは本当に幸せだ。企画が途中で倒れたら何もしてなかった事になってしまう。雇われの外注絵描きは契約時に自分の働きの功績を守る事を忘れないのが肝心だぜ。後出しジャンケンは不利だぜ
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
具体的には「企画が潰れて存在が消されても自分が描いた分の物品は自分の領分(画集や同人イラスト集、イラストSNS等)で発表できる様に契約時に約束を取り付ける事」だよ そうすれば無駄に年数費やした労も最低限報われるというもの。ギャラだけ与えとけば良いだろというのは通してはならんのです
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
ゲンナマのギャランティ+作品と作者名が世の中に発表されて人目(ユーザー&他の企業)に触れる これが次の仕事に繋がる可能性を生む 外注絵描きにとってはこれが揃ってこその報酬なんですよ
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
宣伝してやるからギャラ安くていいよねとかいうカス企業は大抵宣伝力もカスだからアテにすんな
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
その通りだと思うのですが、フリーランスの仕事って(特に音系だと)まだキャリアを積み上げていない最初のうちは名前が出せない仕事ばかりですよねぇ、というイメージ。
音系同人の世界をうろついていて、「商業の仕事をまとめてもらってきて、同人関係者に配って回るブローカー的な誰か」が存在するのかも?と思ったことが何度かあります。こういうブローカーの人が存在すればBtoBでの宣伝(=表に名前が出なくても内輪の人たちは誰がやったか全部知ってるから宣伝になる)が機能するので問題ないのかも?という構図ではありますが。
企画が倒れた時のクライアントの言い分でよく有るのが「本企画はペンディング(企画保留)します」ってやつで、潰れはしないけどタイトルに関係した企画素材についてもまとめて暫くお蔵入りさせる。だから発表はさせられない、という外注にとっては何の旨味も無い展開。
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
これに対する手段としては、「保留期間が(任意の年数)〇年以上経過した場合、自分としてもクオリティの差が発生する可能性がある為、保留継続の場合でも提出物品については回収、または新たにデザインの再発注をお願いしたい」くらいは言っておきたい
— 三輪士郎ShirowMiwa3846 (@zi38) 2015, 7月 2
ここが本丸ですね。
以前、ボイスコさんへの依頼規定に「原則無償で受けますが、企画倒れした案件については有償とさせていただきます」という趣旨が書かれていたのを見たことがあります。
企画倒れすると、もしくはペンディングさせるとコストがかかる構図は、そのまんま企画倒れさせないインセンティブに直結するので、合理的に動けば多分機能するのだろうな、と思ってみたり。
企画者を事前に信用調査するアプローチを主張される方もいらっしゃるのですが、それって本当に機能するんでしょうか?有名どころの企画者さんはOKなのが分かるとしても、それ以外がどうなることやら。もちろん有名企画者の仕事だけでいっぱいいっぱいになる有力なパフォーマーさんだとこれで機能するんですが。