ケルトコンピの気になること

例の著作権騒ぎ、というか色々騒ぎを起こしている2.8mileのケルトコンピのこと。
気になることをまとめてみました。

  • 本質的には「必要の無い責任は負うべきではない」で終わらせないとダメ。特にKrik/Krakサイド。
  • 事態の全容を明らかにするという意味で、2.8mileが絡んだ作品については全作品の頒布停止を支持します。*1
  • 海外の著作者隣接権絡んでるから、いろいろ面倒そう。弁護士がちゃんと英訳するなら安心だけど、そういうスキル持ってる弁護士さんというとタイムチャージヤバくない?
  • トータルで損害賠償&弁護士費用、2.8mileに払える?相当とんでもない金額になりそうだけど……軽く100万単位コースを予想。
  • 本当にKrik/Krakは「主催サイド」にならないの?事実上の共催として動いていて、共催クレジットから外れたという流れの経緯は踏まえたうえで、どこまで責任を負うべきか。原理的には過失の大きさを踏まえて投資→利益に見合う範囲で責任を負うべきと思うけど、立証大変そうだよなぁ。*2
  • 回収プロセス回せるのかなぁ。2.8mileがKrik/Krakに回収プロセスを委託すること自体は間違ってないと思うけど。*3
  • ボカロをめぐる権利問題なんて、ぶっちゃけどうでもいい。トータルで見たらどうしようもないほど些細なこと。……んだけど、ボカロ曲の規約まわりってアレの法的強制力の出所はどこ?商標権でいいのかな?
  • 依頼した弁護士ほんとに頼りになる?*4
  • あと、これ。お金的にはあまりに些細で、特に2.8mile vs Krik/Krakで訴訟突っ込んでも良いことは多分何もない。いったんお互い信頼&不信感を忘れて全員(弁護士含めて)が顔を合わせて落としどころを議論しておいたほうがいい気がする。

*1:盗作やその他モラル的に致命的にまずい事態が発覚している作品を除いて、頒布停止を要求しますとは言いません。最後に決めるのはあくまで主催者です。

*2:この表現には、そもそもKrik/Krakが「頼まれて実務を請け負った」範囲ならこの件について負うべき責任は正確にゼロだろう、という意味も込めてます。

*3:これって即売会中止案件のように「信用しないならお金返しませんので、それでよろしく」が通用する話題じゃないんです。だから、信頼されている人が回収プロセス回さないとうまくいかない。理想像は弁護士が回収窓口を担当だろうけどな……/完全な回収を目指さないとアカン案件だし、下手すると海外から回収状況の報告を求められる可能性もある予感。

*4:小倉弁護士から教わった案件なんて事例があるわけで……

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