同人声優・企画者の評価つきリストがばらまかれた件に思う。

さて、数日前に大騒ぎになっていた件。

こだまソフト」なる同人サークルの代表者によって、「同人声優の(悪評を含む)評価つきリスト」がばらかまれました。本人は現在twitterを鍵アカウントにしているので、非公式RTでご紹介。

 商業界隈でも仕事をされている(と主張されている)方*1がこんな粗雑で軽率な行動をすること自体が驚きですが、そもそもヤバすぎる話です。

というのは。

同人声優・企画者の間では、お互いの疑心暗鬼がそれなりに酷いです。出発点は「このサークルの企画に参加して、自分の労力がムダにならないか?」という疑問に誰も答えを出せないこと*2なんですが、その結果が疑心暗鬼の塊。
そんな状況下に、リストがExcelファイルで放り込まれたらどうなるでしょうか?単純な話で、あっという間に一人歩きします。

今回はリスト自体が粗雑で小規模なものだったこともあって、致命的な騒ぎにはなりませんでした。ですが、特定のサークルに対して悪評を一人歩きさせる行為は、かつてM3準備会のスタッフがやらかして失敗した行為でもあります。
同人声優の少なくない人数がノンプロ志向でして、プロとして通用しないレベルでも活動結果を世に出しています。そのような人は、出発点のクオリティが高くない分成長も早いです。つまり、どんどん社会は良い方向に変わっていくはずなのです。
一方、リストは完全なスナップショット、つまりある瞬間の評価が固定されたものになります。なので、リストが一人歩きすると同人声優の成長を肯定しないことになるのですよね。
というわけで、評価(悪評含む)つきのリストをばらまいた @tekutaito さんの行為は、絶対にやってはいけないことだったと思います。

とはいえ、「この人の行為は絶対的なNGだ」で終わるのは私自身のエントリとして前向きじゃありません。というわけで、この件を前向きに終わらせるための提案をいくつか出してみます。

  1. まずは、リストで名前を出した「全員に」等しく真摯に謝罪。謝罪の手段は、本人にきちんと伝わる手段(メールやtwitterの@, DMなど)であれば何でも構わないと思います。公開だろうが非公開だろうが関係なし。
  2. それとは別に、この件は同人声優世界の社会全体を破壊しようとするもくろみと評価できます。なので、社会全体に対する真摯かつ公開の謝罪が必要です。適切な場所はblogとかサイトのトップページじゃないかなぁ。
  3. 上記の2つをきちんと行えば最低限は解決ですが、さらに社会を良くするために何かしらできることはありませんでしょうかね?これは本人の専門性を生かしつつ可能なことでないとダメなので、このブログエントリで具体的な内容を提案することはやめておきます。

いくら過去にとんでもないことをやったとしても、未来に向けて問題なければそれで良いのですから。

*1:本当か嘘かはこのブログエントリでは議論しません

*2:リスクが実現するかどうかは神のみぞ知る話です

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