地方オタクと東京オタク、というより地域性の話。

少し前に話題になったこの記事。

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20131114/p1
地方オタクの歳の取り方と、首都圏の人脈について

これって、単純に「地方と東京」の対立というよりは地域性の問題だと思うんですよね。

ブコメにも入れてましたが、大枠で見ても東京以外の求心力が弱い東日本と、大阪・名古屋(・福岡)の求心力が効いてくる西日本では状況が全く異なります。
リアルでの創作の打ち合わせとかでも、東日本(本州内、道東)の人は東京に来ないとどうにもならないので積極的に来てくれるんですが、西日本の人は大阪とか名古屋で用が済む部分もあってこっちから会いに行く話になることが多いです。……おかげで北日本に足を運ぶ頻度が激減しましたorz
北海道はちょっと特殊で、道央・道南は札幌の求心力が効きますが、道東になると「羽田と札幌では費用も所要時間もあんまり変わらない」なんて構図があって、札幌の求心力はほぼ無効で本州北日本とほぼ似た構図になります。

東京大都市圏で見ても、東急平野(旧大東急エリアを指す表現でこんな言い方があったりします)と常磐線沿線ではやっぱり人の動きが違うんですよね。コミケのような巨大な求心力が出現するとこの程度の地域性は叩き壊されますが、もっと日常で「オシャレなカフェでオフ会♪」なんて話になると東急平野組は渋谷・新宿に集まる一方、常磐線組は柏集合なんてことになるわけです。

もうちょっと田舎の話に持って行くとして、たとえば妻有&南魚沼地区(十日町・湯沢あたり)だと「長岡行くのと高崎行くのが同じ感覚、新潟行くのと東京行くのが同じ感覚」なんて話になるそうです。こういう独特の感覚持ってると、彼らにとっては東京は特別に遠いわけじゃありません。てわけで地元では情報手に入らない限り東京に気軽に来ちゃいます。

鹿児島なんかだと福岡の求心力も弱くて、鹿児島市は南九州の中心として独自の求心力を持てています。なわけで、即売会やってもdrink barのように地方都市らしからぬ強度の成功を連発できる環境になります。(参考: http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51945171.html )

つまり、近場にどんな大都市があるか、ってことですね。

もちろんアニメ放送の少なさはいかんともしがたかった……わけですが、最近はニコニコ動画で国内どこでも見られる放送もどきが可能になりましたし、あとは都市どうしの関係性が鍵になってくるのかな、と思ってみたりします。

そう考えると、やっぱりアクティブにオタクしていくには東京の都心から近いところが有利なんでしょうねぇ。

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