モラルに欠けた批判について、反論

先日、2.8mile被害者救済コンピのアイデアを公開したことを評価して、以下のような要旨のプロパガンダがありました。

  • そもそも主催者が荒稼ぎするための企画だろ
  • 2.8mileの名前を勝手に使えば何やってもいい、と思ってるのではないか?

とりあえずどっちも違います。そもそも具体的な計画に落としていないチャリティ系企画のアイデアについて、「主催者が荒稼ぎする」という目的なんか立ち上がっているはずがありません。で、今回は2.8mileによる犯罪的行為*1の被害者へのチャリティを目的としたアイデアです。正式CDタイトル以前に企画コードネームの時点で2.8mileの名前を使わなきゃどうするんですかね?

前者のプロパガンダ、「2.8mile」を「震災」あたりに置き換えると「震災被害者救済チャリティー企画とは(被害者ではなく)主催者が荒稼ぎするための企画だろ」という指摘になるわけで、普通に考えたら当該企画自体の非チャリティー性の「証拠が」上がっていない限り、こういう指摘はノーマナー、というかモラルに欠けてる話だと思うんですよね。本人の過去ツイートを洗ってみたところ、震災/原発被災者への支援は意識にあった方のようなんですが、震災と無関係な文脈ではこの手の発言をしているとなると、本心からの被災者支援だったのかどうか色々疑わしいところがあります。

とりあえず上記プロパガンダについて、M3準備会やその他過去にプロパガンダを流した陣営との関係性を探っておりますが、特にそのへんとの結びつきがあるような話ではなさそうです。*2

 先日の記事でも明確にしていますが、本件は機能しうると考えるアイデアの提示です。細部を詰めていないのは当たり前。当然実行を考えていたものではありません。

*1:犯罪を構成しているという情報もありますが、とりあえず犯罪「的」という表現に押さえておきます

*2:浦賀の件ではこの手のプロパガンダをやってる人が片っ端から長野氏との関係性を指摘されてたりするので、同じ構図が起きていないか調査は必要です。

私が2.8mile被害者救済コンピを開催する予定はありません

私が2.8mile被害者救済コンピを開催しようとしている、という憶測が流れているようですが、そのような計画はないことは明確に表明しておきます。

単なるアイデアの範囲としては、被害者救済を義援金ベースで進める2.8mile被害者救済コンピのあり方は今でも可能性あると考えてますが、とりあえず以下のように多数の問題があり、私の力では解決不可能です。

  • まず、企画全体に理解を得ることができません。
    そもそも私がジャストアイデアとして表明した時点で根回しなんかしていませんから私が主催する枠組みで理解が得られるはずはなく、最初からそういう理解のもとにアイデアだけを提示しています。
  • 大きな枠組みとしては災害に対する義援金コンピ(3.11直後にもありましたよね)と同列で行けると考えてますが、義援金の枠組みで問題になるのと同じ通り、救済コンピの救済金の配分で問題が起きます。
  • そもそも誰がどういう枠組みで主催すべきか。私が主催する、という枠組みだけは明確にあり得ません。3.11のような社会全体的な大事件と異なり、救済コンピはしょせん小規模な犯罪被害への救済企画。被害者との面識もないのに開催するようなモノじゃありません。
  • そもそも秋は新作制作のリソースを用意しない予定で外部コンピへの参加や人魚姫企画の事前調査等にリソースを投入しており、私自身はコンピ主催して新作リリースするリソースを確保できません。

これまでも、自分自身での実現を目論んでいない、もしくは自力実現は構造上不可能なことを承知の上でのラフスケッチをアイデアとして提示したことが何度もありました。今回の件はそれと同列の単なる思いつきです。

私自身が実現してはならない種類の企画であることも承知の上で、アイデアのスケッチを提示しただけ、という理解をしております。

トレパクをめぐる反社会性と、社会的制裁を考える

いわゆるトレパク行為がオタク社会を騒がせる事案、ちょくちょくありますよねぇ。最近だと刀剣乱舞関係で色々起きているようです。法的に/内容的にどうかってのは脇において、まあ騒ぎが起きてることの証明くらいにはなると思うのでまとめWikiへのリンク。

【とうらぶ】刀剣乱舞 画像盗用疑惑問題まとめ Wiki*

とはいえ、トレパク行為の全てが著作権的な問題とは言いがたいのでは?という指摘もあちこちに出ていて、例えばこちら。

unlimited blue text archive:トレパク騒動に終止符を

b.hatena.ne.jp

もっと言うと、「絵を見て参考にした」と「トレースした」はもし著作権侵害になる事案だとしたらどっちも平等にアウトなんですが、トレパクをめぐる議論だと前者はセーフ、後者はアウトとして扱われることが多いですよねぇ。

と考えると、「トレパクはダメだ」とされる規範は法規範ではなく、オタク界隈/イラストレーター界隈の独自のモラルなのでは?と考えざるを得ません。
著作権侵害は親告罪として規定されているものが多く、第三者がどんなに騒いでもパクラーに対して法的効果のある制裁を加えるのは困難です。その意味からも、トレパクを反社会的行為と見なす枠組みが存在するとしたら、それは著作権法によるものではない(著作権法では機能しない)はずです。で、トレパク事件のたびに騒ぎになっていることから、トレパクを否定する規範が「社会的に存在しない」と言い切ることは絶対にできません。
近年では「フルセット・コンプライアンス」という考え方もあり、企業や組織は法律を守るだけではなく(市民が求めている限り)モラルも守っていかなければならないという考え方が定着しつつあります。モラルに違反するような作品/製品をリリースする行為は、コンプライアンス違反と考えられます。*1

だとしたら、私たち一般市民はパクラーに対してどのように制裁を加えられるか。法による制裁はあらゆる意味で機能しません。
違法な手段による制裁には全く意味がありませんし、有効性も怪しいどころか下手すると逆襲されかねません。そういう手段を選ぶのはやめましょう。

たとえば以下のような手段が合法的な制裁として機能するでしょう。

(1) 不買運動の呼びかけ。パクったコンテンツを使っている製品そのものや、そういった製品を出している企業の製品について不買を呼びかける運動はいかがでしょうか。
(2) Change.orgという署名サイトがあります。こちらでパクラーの起用を取りやめるように、各企業への署名を展開するのはいかがでしょうか。

どちらも、「違法だから採用するな/買うな!」ではなく、「業界モラルを軽視する作家だから採用するな/買うな!」という線の動きになります。

*1:違法行為ではないことは全力で留意。

同人社会におけるモラルの構図

これ、ある人から指摘された話に対するアンサーです。

指摘自体はプライベートなものなので誰からの指摘か明かすつもりはありませんが、アンサー自体は普遍的なものなので、先ほどtwitterでも書きましたがblogにも上げておきます。

同人の社会では、時々一般社会ではモラル的にアウトなはずのことが普通に受け入れられることがあります。なんですが、同人社会の枠外と絡み合うような分野でそういうことやるのは、単純に社会的にアウトと考えます。

誰かが個人レベルで社会的にアウトなことをやったときに同人社会がそれを認めなければ、同人社会に自浄能力があることの証明になります。
ですが、同人社会がそういう行為をアウトと見なさない/受け入れている場合、一般社会から見ると以下のような構図の証明となり得ます:同人社会とは、自浄能力がないばかりか、一般では反社会的な行為を是とするような問題のある社会である。

同人が一般社会から見れば反社会的で問題のある社会だと見なされると、たとえば表現規制に対して反論する発言力を失います。また、イベントに対して地元住民からの苦情があると、苦情のほうの説得力が強いと見なされ、イベントへの弾圧を誘発しかねません。

ルールブックに書かれていないことだから何でもOKではありません。社会的にNGなことは、同人社会でもやはりNGでなければならないのです。
私自身は、たとえ同人内部では受け入れられている構図であっても一般社会ではアウトなことについては明確に「認めない」という立場を取ります。

同人企画の不思議:なれ合いって?

ボイドラ界隈とかで、ちょくちょく出会うお話。

企画者やボイスコさんの間では、企画主が「参加者と仲良くしたい」というコンセプトを前面に押し出している企画は企画倒れする、というノウハウ(?)があったりするみたいです。
なんですが、企業のチームビルディングのノウハウを追いかけると、メンバーが仲良くしてなければアウトってのが前提なんですよね。最近だとベンチャー企業が呑み会の制度化をやってたりするご時世。

techlife.cookpad.com

企業ですら取り入れられているはずのノウハウ、なんで同人だと逆の意味合いで取られているのでしょうかねぇ?
チームが仲良くなること、つまり一体感を作るのは悪いことじゃないはずなんですが、なぜなんでしょうかね……?

うちが立ち上げるプロジェクトでは、メンバー全員運命共同体と思ってます。チームが仲間割れ起こしている状況で良い作品を作れるとは思っていません。なので、うちの企画では最後まで仲良くいっしょに走って行きたいです。

水中撮影レポート:久々に御蔵島行ってきました

このblogで継続的にアクセス頂いてるの、コスプレ水中撮影関係の記事なんですよね。

 

h-chromatique.hateblo.jp

h-chromatique.hateblo.jp

h-chromatique.hateblo.jp

 

てわけでほんとはコスプレ水中撮影の機会があると嬉しいんですが、その前に御蔵島行ってきたんで写真レポート送ります。
コスプレ的には、大宮のスタジオにちょっと期待。壁にアクリルがないみたいなんで入水撮影前提っぽいですが、そこはあの浅さならウェットスーツ着てウェイト8キロ巻けば水中での体固定は問題ないっしょ。手持ちのウェット相当のブツなら水温20度切ってても何の支障もないのは確認完了。

 

てわけで、本編の御蔵島写真。以下折りたたみます。

“水中撮影レポート:久々に御蔵島行ってきました” の続きを読む

Mコミ問い合わせ:返事を受け取りました

会場への問い合わせという形で圧力をかけることでやっと返事を受け取れた、というのは少々遺憾ではありますが、返事自体は受け取りました。

前回は彼女は参加しておらず、今回はまだ参加受付していない、とのこと。
Mコミの安全が確保されたということで、ひとまず喜ばしいお返事です。
きちんと受け取らせていただきます。

同人コミュニティを破壊しようと試みる行為は、「浦賀船渠ノ航跡」→「豊郷ティータイム」の一連の流れを見ても分かる通り、あまり褒められたものではありません。

発注の知恵をIT業界に学ぶ

こんなTogetterが盛り上がってるわけですが。

togetter.com

で、「ちゃんとした発注をできない発注側がバカだ」とか言ってても、何も始まらないと思うんですよね。
「新しくコンテンツの力を借りて何かやりたいけど、どう発注したらいいかも分からない」って企業はいくらでも存在するわけで。

そんな状態、コンテンツに限らずIT業界でも当たり前のように起きてます。

なんで、IT業界ではこんな知恵があります。「何を発注するか」を決めるまでと、具体的な発注を別の契約にする、というテクニック。
前者は準委任という法的形態になって、お互いベストを尽くすことは求められますが、結果を出すことは求められない契約スタイル。一方、後者は結果を出してなんぼの契約スタイルになります。こうすると、「そもそも発注するかどうか分からないよね?」というレベルからのスタートでも、周囲の力を商業的に借りて何を発注するかを決められるようになります。*1

オタク系コンテンツ(マンガとか)の世界でも、そして同人の世界でも、この技使えないですかねぇ?

*1:そんなところにITコンサルの出番があったりします。IT畑の○○総研の仕事ってだいたいこれ。

【業務連絡】しばらくの(ネット繋がらない的)お出かけ

つまり旅先ってやつですが。

今年は旅の回数増やすつもりでいて、ネット繋がらない系の旅をいくつか予定してます。「最寄りの携帯アンテナは30km先」みたいな地域も予定に入ってます*1

というわけで、スケジュールお知らせしておきます。

今月:4日夜~6日夜、14日朝~18日深夜
それ以降:7月31日~8月3日

この期間はマトモにネット繋がらないです。

以上、よろしくお願いします。

*1:まったくの圏外ではありませんが、かなり不安定な繋がり方しかできません

M3準備会と「浦賀船渠ノ航跡」の類似性

例のM3スタッフの過激発言は、同人音楽コミュニティを破壊しかねない行動です。同人音楽はチーム制の創作が当たり前の姿なので、ああいうやり方はアウトなんですよね。そもそも同人音楽ジャンルの大規模オンリーのスタッフが発言していい内容じゃありません。
彼女が関西音人にも関わっていたことについてそれなりに信頼できる情報を得ているわけで、Music Communicationに参加していないと考えるのはちょっと不自然なんですよね。

なので、M3準備会の例の過激スタッフがやってることって、「浦賀船渠ノ航跡」を叩き壊しておきながら「豊郷ティータイム」の幹部級スタッフやってる誰かさんと似た構図なんです。

まずは、過激スタッフの方におかれましては、自分の行為について猛省を望みます。彼女は何しろ「自分の行為は正しかった」と言いふらして回っているようなので、そりゃダメってものですよ。
反省された上ならば、他イベントへの参加を問題視するつもりはこれっぽっちもありません。それは同人活動の自由ってものです。