YOUがオンリー23個をビッグサイトに押し込んでみたら、スペースあふれてしまってイベント開催2週間前に一部のサークルを抽選落選扱いにせざるを得なかった、という件。
公開されているスペース数を単純に足し込んだところざっくり4000SP前後になったので、5/5のとうらぶオンリーで「この規模でもやれる」と味をしめたんですかねぇ……?あのときにコミケスタッフの支援を大量に得てなんとか形にしたって事実を貴様ちゃんは忘れたのかと。*1
それはそうと、これ。
@++ – あっとまーく・いんくりめんと -:11/11 スタジオYOUはいつまで支持されるのか。あと同人誌即売会のこの先の行方。
スタジオYOUの生き残りに関しては、オリンピックが一つの山場になるのでは、という主張。確かに理がありますし、東京圏ではYOUは他地方と全く異なる戦略をとっているので、「東京のYOUビジネスが継続不可能になる」懸念は確かにあります。*2
YOUは確かにハコを提供してくれます。ですが、確かにそこまで。コミケや大規模シティのように巨大規模イベントだとハコ提供以上のことをやるのが厳しいのは妥当な発想ですが、YOUは一部の超巨大イベントを除いては大規模とは言いがたいですし、そもそもハコにスペース詰め込みすぎなのが常態。YOU以上の満足度を得るイベントが開催不能とは思いません。*3
とはいえ、当然あちこちで指摘が出ている通り、YOUは多数の会場を恒常的に押さえ、既に正のフィードバックを得られる状況にあります。YOUに対して競争を売るのはなかなか簡単な話ではありません。
YOUの尽力もあって、ジャンルの立ち上がりスピードは速くなりました。刀剣乱舞はゲーム公開からわずか4ヶ月で4000SP到達。同規模のオンリーを実現した東方の世界では、例大祭が4000SPに到達するまでに紅魔郷から数えて8年間(!)かかっています。
なのですが、過去の人気ジャンルを見ていると、ジャンルの立ち上がりが急速なジャンルほど衰退も早い、という状況もあります。超早期に大規模オンリ-を連打した刀剣乱舞は、息の長いジャンルとして生き残っていけるのでしょうか?*4
個人主催イベントがYOUのイベントに対してどのような形で伍していけるのか、改めて考えてみたいものです。
*1:当時流れていたスタッフ40人説については情報が入ってまして、全スタッフのうちある特別な性質を持っているスタッフが40人だ、ということです。なので数字はある意味間違っていないんですが、キャプションが間違っている、というやつで。
*2:最も痛いのはコミケ・大規模シティだとは思います。ビッグサイト西館は女性向け仕様でスペース押し込んでもせいぜい7000SP前後。幕張がどこまで使えるか不明なところはありますが、7000SP突っ込めればYOU, ティアは現時点で困りません。が、同人即売会というライフスタイル自体が消え去ると多分一番痛いのはYOUかな……主張の本丸はそちらですよね?
*3:近年の例大祭や大規模シティなどは、余裕が出てきたスペースを即売会機能以外の満足度に振っています
*4:ただ、定期的にまとまった量の「燃料」が供給され続けるオンライン/同人ゲームと、基本的な燃料が原作に限られるアニメ・コミック出自のジャンルでは、このあたりの事情が変わってくるのかもしれません