オリンピックのエンブレム問題に思う:クリーンをめぐる議論

東京オリンピックのエンブレムが取り下げになりました。

一連の話はいろいろなメディアにまとまっていますが、個人的に気になったのは佐野氏(事務所ぐるみか個人かは不明)がとてもクリーンな仕事ぶりだったとは言い切れないこと。サントリーの仕事は明らかにまずいですし、その他も素材レベルの剽窃が指摘されている事案が山ほど出ています。

佐野氏がオリンピックのエンブレムで剽窃をやったかどうかとは別問題で、クリーンとはいえない仕事の実績が山ほどあるような人が、オリンピックという最高の晴れ舞台に関わるべきではありません。クリーンでない仕事をする、もしくは仕事上の失敗を犯すというのは、そういうことなのです。表舞台に出る権利を失うこととイコール。*1

そういう意味で、私は佐野氏をオリンピックに関わらせ「ない」ことに賛成です。この価値判断は、著作権法に基づくものではありません。*2

*1:もちろん裏舞台でもっとお金が儲かるかもしれません。表舞台は名誉の仕事であり、名誉を受ける権利はクリーンな人にしかない、という主張です

*2:オリンピックロゴの著作権抵触問題を外形から判断するスキルは自分にはないという前提なので、著作権法ではない根拠での価値判断となります。

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