なぜサロンを無料公開するか

まずはお知らせから。昨日公開したオンラインサロン、既にご参加を頂いております。
参加のためのURLは  https://discord.gg/8uuaZM3 になります。Discordが入っている環境ならそのまますぐにシームレスに使えるはず。
皆様のご参加と積極的な議論を、心からお待ちしております。

discordの使い方をご存じない方は、このあたりをご参考にしてください。
IT界隈向けにわかりやすく言うと、「Slack+Skypeをゲームコミュニティ向けにチューン」したものです。オタク向けには「Skype進化版」って言えばわかりやすいですかね……?

さて、本題。
同人音楽でのオンラインサロンは多分2つめ。一つ目は小狐丸さんの「同人音楽実験室」です。こちら、良い感じの参加費(月額5400円)です。
世の中見ても、オンラインサロンというと月額ベースでだいたい3000円とか5000円あたりが相場観です。箕輪編集室さんが月6000円、ホリエモンが1万円、あたらしい党が1000円だったかな。

じゃあなんでうちは無料でやっているか?
別に「売れないから無料」とか言っているわけではなくて、無料であることは信念です。少なくとも無料での入口を確保し、サロンそれ自体には値付けを行いません。以下理由をまとめました。

○同人界隈は、多くのサークルと多くの受け手がみんなで作るコミュニティです。そういう場で、過度に高額な値札を付けてその結果サークルや受け手の持っているリソース(=同人界隈に注ぎ込めるお金)の多くを奪い取ってしまうことは、たとえ支持が得られたとしても私以外のサークルにとってダメージを与えかねない行動で、つまり反倫理的と考えます。(作品価格の値上げを容易に考えられないのも、このあたりが理由です)

○そもそも議論の為の場が有料、ってコンセプト自体が自分の性に合いません。情報系界隈(特に機械学習とかの先進技術方面)は論文だってarXivでプレプリントベースでやりとりされていて(出版社や学会の権威は別にありますが)、コミュニティだって大抵は無料もしくは十分に低廉。そんな場に、私も慣れすぎてしまいました。

○値段を上げれば上げるほど、危険な要素が入り込んできます。
端的にその要素を形にしたツイートがこちら。

○私がオンラインサロンの模範と考えている明治大金子研のオンラインサロンが無料運営されています。
https://datachemeng.com/onlinesalon/

ってわけで、Harmonie Chromatiqueではオンラインサロンは無料でやります。
その分、多くの人に手軽に片手間に参加してほしいと思っています。多くの人でちゃんと議論するのは、楽しく有益なことです。面倒というよりは、未来を見られて楽しいです。スポーツが楽しいのと同じかもしれません。

是非とも、オンラインサロンへのご参加をお待ちしております。
現在のところ「内輪受けの意味」から議論が展開始まりつつあります。そもそも内輪受けの意味は何なのか、コミュニティの拡大とオープン化に向けてどういう意味を持つのか、といった議論。

ルールも制定が始まりました。まずはこちらから。
○秘密の取り扱いには注意。このサロンはオープンな場なので秘密を持ち込むことはご遠慮ください。誰かが持ち込んだ秘密を、「公開になったから」といって外部にバラすのも適切な行為ではありません。
○ハラスメント行為禁止。特にあるコミュニティでは認められているが他のコミュニティではNGって性質の行為に注意願います。この場は、ぱっと皆さんが想像する以上に多くのコミュニティの交差点になる可能性があります。
○当然のことながら、誹謗中傷禁止。批判を禁じる気はありませんが、真摯な批判をお待ちしております。

同人音楽社会をこうしたい、と思う以前に、私の考えとしては社会を盛り上げて次の世代に無事に引き継いで行きたいと思っています。
本来は揉め事起こしている暇すらないんですよね、現状色々危なくなっているのは間違いなくて。

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